2008年 6月23日発行
━━☆ 夢現 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ゆめげんクリニック・プロジェクト メールマガジン Vol. 11 その1
http://jin-i.com/yumegen
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みなさま、こんにちは。
ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局の中山です。
本メールマガジンは、「ゆめげんクリニック・プロジェクト」の
ホームページまたはメルマガポータルサイト「まぐまぐ」から
ご登録いただいたみなさま及びパートナー企業・医療機関のみなさま、
そして、当法人事務局スタッフが名刺交換させていただいたみなさまに
お送りしている情報メールマガジンです。
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● もくじ
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【1】はじめに
【2】今月のテーマ:旅行医学(第4回:予防と対策)
【3】ゆめげんドア
● 編集後記:予防の効果いろいろ
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【1】はじめに
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最近、「メタボ予防」とか「メタボ対策」
という言葉を目にすることが増えました。
「メタボ」とは、
みなさんご存じのとおり、
「メタボリック症候群」のことです。
政府が推奨している「メタボ予防」を
一言でいうと、
“国民のみなさん!
内臓に余計な脂肪がつかないように気をつけましょう!”
ということですね。
しかし、自分で健康管理に励むのはいいとして、
国から言われるのは余計なお世話だなあ・・・
と「個人的に」思う今日この頃、
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
国によるメタボ予防政策が、
将来、政策の意図どおりに
うまく進んでいくのかどうかは別として、
今回のお話、「旅行医学における予防」は、
実行するのはいたって簡単、効果は抜群
逆に知らないと命取り!
というものです。
ご一読いただければ幸いです。
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【2】今月のテーマ: 旅行医学(第4回:予防と対策)
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今回は、旅行先で感染症にならないための
予防方法についてのお話です。
1. 虫刺されの予防
2. 食べ物や水による感染症の予防
3. 狂犬病の予防
4. 性感染症、血液を介する病気の予防
■ 虫刺されの予防
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暖かい地方で蚊が媒介し、
広範囲に存在している病気は、
・マラリア
・デング熱
・日本脳炎
・黄熱病
・ペスト
・ウェストナイル熱
です。
ダニによってうつる病気は、
・ライム病
・ツツガムシ病
などがあります。
また、地域ごとに特有の虫に刺される病気もあります。
・トリパノソーマ・・・アフリカ
・シャーガス病 ・・・中南米
・リーシュマニア・・・南ヨーロッパ、中東、アフリカ、中南米
などです。
これらの病気の予防は、
『虫に刺されないように注意する』
の一言に尽きます。
では、具体的にどうすればいいか。
以下の方法が効果的で高い確率で予防できます。
◎ 長袖、長ズボンをはいて、肌の露出を少なくする。
◎ 肌や洋服に虫刺され予防薬を散布する。
顔につけるときは、一度手にとってから顔に塗ってください。
◎ 蚊の活動が活発な、夕刻や夜の外出を避ける。
◎ 殺虫剤をしみこませた蚊帳を使用する。
(多くの場合現地のお店、日本の旅行専門店で入手できます)
◎ マラリアは予防薬がありますので、
医療機関に相談して処方していましょう。
いかがでしょうか?
それほど難しいことではないように思われませんか。
上の予防方法はとても効果があります。
しかし、ちょっとした油断から虫に刺され、
病気にかかってしまうことが少なくないようです。
■ 食べ物や水による感染症の予防
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食べ物や水によって移る病気は、
・食中毒
・コレラ
・赤痢
・A型肝炎
・寄生虫
などがあります。
また、地域特有の病気として、
・ギネアワーム・・・中央アフリカ
・住血吸虫 ・・・アフリカ、東南アジア、中南米
があります。
これらの病気を防ぐには
[ 水 ]
◎ なま水(水道水も含む)は飲まないようにしましょう。
◎ ペットボトルに入って売られる水や、
水道水を3〜5分沸騰させたもの、
塩素消毒した水を飲むようにしましょう。
◎ 氷は、水道水から作られることが多いので、
氷入りの水も避けましょう。
[ 魚介類、肉 ]
◎ 十分に火の通ったものを、熱いうちに食べましょう。
なま焼けのものは、寄生虫や食中毒の原因になります。
[ 野菜 ]
◎ 生野菜は避け、火を通したものを食べましょう。
寄生虫感染の予防です。
[ 乳製品・卵製品 ]
◎ いたみやすいので、調理後時間のたっているものは避けましょう 。
[ 果物 ]
◎ 皮をむいてすぐに食べましょう。
[ スイミング ]
以下のようなところは避けましょう。
◎ し尿で汚染されている可能性のあるビーチ
◎ 嵐や大雨の後のビーチ
◎ 住血吸虫の流行地域のビーチ
* スイミングの予定がある場合には
あらかじめ流行地域かどうか調べていきましょう。
■ 狂犬病の予防
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狂犬病は、
『発症すると死亡率100%』
の、とても怖い病気です。
狂犬病ウイルスを持っているのは、
・犬
・こうもり
・猫
・狐(ヨーロッパ)
・アライグマ(アメリカ)
などの動物なので、
接触しないようにしましょう。
また、旅行前にワクチンをするようにしてください。
そして、もし動物に咬まれた場合は
すぐに医療機関に行きましょう。
■ 性感染症、血液を介する病気の予防
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エイズ、性病、B型肝炎は
性行為や血液(麻薬の針の使いまわしなど)
で感染します。
旅行先では、リスクの高い性行為や行動を避けましょう。
以上、予防方法をご紹介しました。
多くの病気は自分で用意して避けることができます。
旅行先の感染症は重篤になったり、
死亡したりするものもありますので、
予防に重点をおくことが大切ですね。
(くに)
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【3】ゆめげんドア:
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今月のテーマについて更に詳しく知りたい方は、
次のウェブサイトをご参考にしてください。
■ 世界の医療事情(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html
■ 海外旅行必携ハンドブック
http://www.med.or.jp/kansen/travel_hb5.pdf
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● 編集後記:予防の効果いろいろ
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ゆめげんクリニック・プロジェクトの
メールマガジン第11号 その1は
いかがでしたでしょうか。
虫、水、動物などに対する注意、予防、
そんなに難しことではないですよね。
言われていることは難しくないけれど、
実際に旅行先で確実に行うとなると難しいのか
病気になる方が案外多くいらっしゃいます。
そういう時は、想像力を膨らませましょう。
マラリアの高熱でうなされている自分の姿を。
狂犬病にかかってワクチンが間に合わなかった時の自分の姿を。
少し思い浮かべるだけで、
旅行前に、そして旅行先で
何をすべきかは自ずと分かるはずですよね。
「やれば助かる、やらないと助からない可能性がある」
それが旅行医学における予防だと思います。
当に「予防は治療に勝る」です。
一方、冒頭の「メタボ予防」の方ですが、
医療経済学的には必ずしも
「予防は治療に勝る」とは言えないそうです。
詳しくはこちら↓
http://www.inhcc.org/jp/research/news/niki/20080601-niki-no046.html#toc3
(『二木立の医療経済・政策学関連ニューズレター(通巻46号)』)
それでは、予防の中で「ワクチン」については
今号の続編として明後日6月25日(水)に
お送りいたします。
(よし)
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