2008年 4月 7日発行
━━☆ 夢現 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ゆめげんクリニック・プロジェクト メールマガジン Vol. 7
http://jin-i.com/yumegen
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みなさま、こんにちは。
ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局の中山です。
本メールマガジンは、「ゆめげんクリニック・プロジェクト」の
ホームページまたはメルマガポータルサイト「まぐまぐ」から
ご登録いただいたみなさま及びパートナー企業・医療機関のみなさま、
そして、当法人事務局スタッフが名刺交換させていただいたみなさまに
お送りしている情報メールマガジンです。
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● もくじ
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【1】はじめに
【2】今月のテーマ:「ホメオパシー」の第3回目(最終回)
(日本におけるホメオパシーとゆめげんクリニック)
【3】ゆめげんドア
● 編集後記:『今日、朝起きてから美しい花を一輪でも見ましたか?』
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【1】はじめに
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みなさま、
自然の息吹を感じるいい季節になりましたね。
ゆめげんメールマガジン第7号をお送りいたします。
今回のテーマは、
過去2回にわたってお届けしてきた
ホメオパシー・シリーズの最終回、
「日本におけるホメオパシーとゆめげんクリニック」です。
代替医療ということで
賛否両論さまざまな議論のあるホメオパシーについて
「ゆめげんクリニック」はどういう考え方をとっているのか
日本におけるホメオパシーの現状も踏まえながら
お話しさせていただきます。
ご一読いただければ幸いです。
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【2】今月のテーマ: ホメオパシー
(第3回:日本におけるホメオパシーとゆめげんクリニック)
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■ 日本のホメオパシーの歴史
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長崎と横浜。
1911年の記録によると、日本では明治末期に
この2つの街でホメオパシーが使われていたそうです。
長崎ではアメリカ出身のスガヌマ医師が開業した
婦人病院(約30年開業)と活水女学校の保健室で
ホメオパシーを使った治療にあたりました。
横浜ではアメリカ出身のシュワルツ医師が
クリニックを開業し、その活動を通じて
銀座にレメディを販売する薬局がありました。
そして、その影響をうけた日本人の医師が
アメリカに留学し、その後日本で
ホメオパシーの診療にあたったそうです。
その後、約80年の時を経て、1997年に日本国内で
ホメオパシーを専門に学べる学校が設立されました。
それが現在では5校に増えています。
それまでは外国に留学する以外に学ぶ方法がなかったのが
国内でホメオパシーを学ぶことができるようになり、
今後、日本で治療を受けられる機会が急速に広がりそうです。
■ ホメオパシーの治療の範囲
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前回のメルマガでも少し触れましたが、
家庭内で起こるようなけがや病気、
例えば切り傷や軽い火傷、頭痛、発熱、
ちょっとした感染症などの急性症状の場合は、
ホメオパシーのセルフメディケーションの方法で
ほとんどが解決できます。
しかし、慢性病といわれる症状・・・
例えば
・アトピーや胃痛などの慢性的症状、
・検査結果で調べても原因のわからない長引く症状、
・生理痛や生理不順・不妊症などの婦人疾患、
・膠原病やリューマチ等の自己免疫疾患、
・ガンやエイズ、重度の精神障害等は、
セルフケアの範囲を超えますので、
ホメオパシーの専門教育を受けた医師
またはホメオパスの診療を受けながら
治療する必要があります。
先日、英国のホメオパシー病院の医師が
「ホメオパシーは何にでも効果があるという思い込みは危険」
と書いていました。
彼が挙げていた例は、
アフリカからの旅行から帰った英国人女性が
発熱を普通の風邪だと思い、
家にあったセルフメディケーションの
発熱用のレメディを飲んだのですが改善せず、
5日後に非常に危ない状態で病院に運ばれた、
というものです。
結局マラリアと診断。すぐに適切な治療がなされ、
その患者さんは一命を取り留めました。
こういった間違いが起こらないためにはどうしたら良いのでしょうか?
私は、普段の日常生活では経験しない症状で、
3日経っても改善しない場合は、
専門家の受診をお勧めしています。
上記の例の場合、
旅行、日常経験しない発熱
(マラリアの熱は一般的に激烈で40度を超えることが多い)
といった非日常の症状だったので、こういった場合は
セルフメディケーションに頼りすぎないほうが良いでしょう。
またホメオパシーは
ある意味、『医療行為』ですので、
医療のことを十分に知っている専門家を
選ばれることもお勧めしています。
■ ホメオパシー教育の現状
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さて、ホメオパシーの視点は
疾患それ自体にだけ注がれていません。
病気を患った一人ひとりに対して、
身体症状だけでなく、心理社会的な面を含め、
Body(身体)、Mind(心)、そしてSpirit(魂)を
ホリスティック(全体的)に理解しようと努めます。
時間を十分にかけた
患者さんとの対話(コンサルテーション)
を通してレメディを処方します。
したがって、ホメオパシーを行うためには
レメディに関する専門知識だけでなく、
高度のコミュニケーション技術が必要になります。
1997年以降、日本にもホメオパシーの教育機関が
次々にオープンし、それぞれの機関独自による
慎重な基準によって教育と資格認定がなされています。
私自身は、「日本ホメオパシー医学会」という
医師、獣医師、歯科医師などが
ホメオパシーを勉強する機関に所属しています。
しかし、日本全体の統一された学校・認定制度基準が
未だ確立されていません。
今後、日本でもホメオパシーが広まっていくことが
予想されることを考えると、患者さんに安心して
ホメオパシーを使っていただくためにも、
統一された一定基準を設けることが望まれます。
■ ゆめげんクリニックのめざすもの
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このようなホメオパシーを取り巻く環境の中、
ゆめげんクリニックでは、
患者さんの症状にあわせた治療方法の一つ、
予防医療の一つ、
妊娠中やお子さんなど
西洋医学の薬を服用しづらい方への治療方法として、
ホメオパシーを位置づけています。
具体的には以下のようなときに、
ホメオパシーをお勧めする予定です。
● 患者さんがご希望される場合
患者さんとご相談しながら使用することが基本になります。
● 効果的な西洋医学での治療方法がない場合
医師は日常の診療のなかで、
西洋医学では完全に治せない、
症状が取れないということをよく経験します。
このようなときの治療方法の一つとしてホメオパシーを用います。
● 西洋医学の治療をおこなうことが安全ではない場合
妊娠中や授乳中の女性、
腎臓や肝臓の機能が低下している患者さんの治療には、
慎重な薬(西洋医学)の使用が必要になります。
このような場合に、
ホメオパシーのレメディは副作用なく、安全に飲むことができます。
● 薬(西洋医学)の副作用のために、治療ができない場合
薬には副作用がある場合があります。
例えば、一般的に使われている痛み止めには
胃を痛める副作用があります。
このような副作用のために治療ができない場合にも
ホメオパシーのレメディで治療できることがあります。
● 慢性疾患で薬の量を減らす目的の場合
慢性疾患では予防、治療のために
長期間にわたって薬を飲まなくてはいけません(例:喘息など)。
そんな時に、
ホメオパシーのレメディを「サポート」として用いることで、
薬の量を減らすことができます。
ゆめげんクリニックの中心軸は、
患者さんにあった予防・治療を
“患者さんと相談しながら”進めていく
ということです。
そのためには、西洋医学だけのアプローチではなく
ホメオパシー、また漢方やアロマセラピーなどの
いわゆる代替医療と予防医学なども積極的に、
しかし注意深く取り入れていきたいと考えています。
(くに)
[参照: http://jin-i.com/yumegen/concept]
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【3】ゆめげんドア:
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今月のテーマについて更に詳しく知りたい方は、
次のウェブサイトをご参考にしてください。
■ 日本ホメオパシー医学会: http://www.jpsh.org/
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● 編集後記:『今日、朝起きてから美しい花を一輪でも見ましたか?』
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ゆめげんクリニック・プロジェクトのメールマガジン第7号は
いかがでしたでしょうか。
わたしたちが取り入れたいと考えている「ホメオパシー」について
お話してきましたが、ご感想やご質問、またご不明な点がありましたら
どうぞ遠慮なくお問い合わせください。→ info@jin-i.com
さて、4月に入り、いい季節になりましたね。
太陽の日差しにも優しさを感じ、
目線が自然と上を向いて、
木々の葉を眺めたり、
空を眺めながら深呼吸すると
気持ちのいい季節です。
また、視線を下に向けると
スイセンや菜の花など黄色の花が咲き、
そしてフキノトウや土筆(ツクシ)など
春の草が元気よく芽を出しています。
自然と心も体もウキウキしてきます。
あっ、花粉症の方には大変な季節ですよね、
「ウキウキ」なんて書いて、ごめんなさい・・・
いずれにしろ、周囲の自然の変化によって心と体が
大きく影響されていることを改めて実感します。
そんなことを思っていた時、
先日、YouTubeで「夜回り先生」として
未成年の非行や薬物依存症問題に取り組んでいる
水谷修先生の講演に偶然出会いました。
その中で講演の冒頭、水谷先生が、
問いかけた言葉が耳に残っています。
「今日、朝起きてから美しい花を一輪でも見た人?」
会場にいる子どもと親のグループの中で
“Yes”と答えたのは、
子どもで全体の3分の1、
親で半分ぐらいでした。
そして、水谷先生が優しい声でこう語りかけるのです。
「病んでいるなあ、なぜ、美しいものを見ないのかなあ。
美しい世界に生きているのに。」
水谷先生の言葉を聞いて、
そうだなあ・・・
自分の目の前には自然の美しさがあるのに、
ただ目の前を通り過ぎていて
大切なものを何も見ていないのだなあ
と感じました。
一輪の花にも
季節の心を知り
一片の雲にも
無辺の詩を抱き
一椀の米にも
労苦の恩を思い
一塊の土にも
大地の愛を感じよう
(坂村真民−六魚庵天国−)
本棚に眠っていた真民さんの詩集を久しぶりに開き、
自分自身に問いかけました。
「今日、朝起きてから、
美しい花を一輪でも見ましたか・・・」と。
さて、次号ですが、4月28日に
『旅行医学』をお送りします。
それでは次回もどうぞお楽しみに! (よし)
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