【私たちの医療について夢を語り、その夢を実現していくメルマガ】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆
■◆ ゆめげんクリニック・プロジェクト メールマガジン
■■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
臨時増刊 2009/8/31日号 http://jin-i.com/yumegen
● もくじ
───────────────────────────────────
◆ はじめに
【1】 特別寄稿 『病児保育を作る会の活動を行って』
賀川 祐二 (NPO法人病児保育を作る会 代表理事)
【2】 ゆめげんドア
◆ 編集後記
───────────────────────────────────
◆ はじめに
───────────────────────────────────
みなさま、こんにちは。
ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局の中山です。
昨日、8月30日に行われた総選挙。ついに『政権交代』です。
この結果に対して、一歩引いて、シニカル(皮肉屋、批評家)
になることもできます。
でも、今、大切なのは
一歩踏み込んで、自らがコミットメントすること、だと思います。
選挙という“祭り”が終わりました。
当選した議員のみなさんには今日から心を新たに
しっかり“まつりごと(政)”をしてもらいましょう!
そして、私たちは、まずは自分の周囲を、地域を、日本を、
そして世界をいい方向に導いていくように“まつりごと”に
家庭、職場、社会のそれぞれの場で、それぞれの役割に
コミットメントしていきましょう!
では、本日のメルマガも是非、最後までお付き合いください。
───────────────────────────────────
本メールマガジンは、「ゆめげんクリニック・プロジェクト」の
ホームページまたはメルマガポータルサイト「まぐまぐ」から
ご登録いただいたみなさま及びパートナー企業・医療機関のみなさま、
そして、当法人事務局スタッフが名刺交換させていただいたみなさまに
お送りしている情報メールマガジンです。
● ゆめげんプロジェクト事務局スタッフ・プロフィール
http://jin-i.com/yumegen/staff
───────────────────────────────────
【1】 特別寄稿 『病児保育を作る会の活動を行って』
賀川 祐二 (NPO法人病児保育を作る会 代表理事)
───────────────────────────────────
みなさま、こんにちは。
「NPO法人病児保育を作る会」代表理事の賀川です。
ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局(以下「ゆめげん」)の皆様、
今回は紙面をいただき、ありがとうございます。
また、ゆめげんの中山さんは私たちの仲間で、
多大な貢献をして下さり、とても感謝しています。
■ 「病児保育」とは?
------------------------
私たちは都内や埼玉県で
訪問型の病児保育を行っています。
病児保育とは、
『普段保育園に通っているお子さんが
熱や風邪などで保育園に行けないとき、
保育所や保護者に代わり保育を行う活動』
です。
利用者には医療や学校関係者など
休みを取りにくい仕事をされている方が多いほか、
ひとり親家庭などで生活がかかっている方、
派遣など休暇が雇用に直結してしまう方も
多くいらっしゃいます。
■ 「病児保育」の現状
------------------------
病児保育は、小児科医院、
保育所に併設されている病児保育所、
地域での支えあい活動、そして
一部のベビーシッター会社などで行われています。
国(厚生労働省)は病児保育を増やすため、
市区町村が病児施設を運営する際の支援として
補助制度を設けている他、
2005年度からは、
病児や緊急時の保育に対応するため、
地域の支えあい活動
(緊急サポートネットワーク事業)
に対しても補助金を出し支援しています。
現在、全国約40都道府県の一部地域で
支援活動が開始されていて、
私たちも自主運営地域とは別に
埼玉県の一部地域で
この事業に協力をしています。
しかし、市部を中心に
病児保育施設は増えてきていますが、
全国的にみると
保育園30園に対し病児保育所は1ヶ所程度で
全然足りていません。
また、都市部ではベビーシッター会社などを利用し
対応することが出来る場合はあるものの、
1日保育を行うと2、3万円になってしまうため、
かなりの収入がないと利用できない状況です。
■ 全国初の「訪問型病児保育」
------------------------------
私たちは今より病児保育施設も少なく、
緊急サポートネットワーク事業もなかった
2004年に専業のNPOとしては“全国で初めて”
「訪問型の病児保育」を始めました。
現在、活動地域は都内東部や埼玉県の一部地域です。
目標は地域の支えあい活動により、
誰もが、急な依頼でも、
少しでも利用しやすい料金で、
安全に病児保育の支援を受けられることです。
また、この活動を通し、
子育てと仕事の両立をする際のボトルネックである
病児保育不足問題の緩和・解消をし、
お母さんやお父さんが子育てと仕事を両立でき、
お子さんが安心して育つことができる地域を
広げていきたいと思っています。
■ 「病児保育を作る会」の活動
------------------------------
現在、具体的な活動として次のことを行っています。
1. 病児保育への支援が少ない地域で「訪問型病児保育」を運営
(都内東部、埼玉一部地域)
2. 緊急サポートネットワーク事業の展開、
市区町村の拡大協力(埼玉県内)と一部地域での運営協力
3. 病児保育所や支えあい活動で病児保育を始めたい方や
機関への情報提供や支援
(情報提供だけであれば全国誰でも。関心のある方お声がけを!)
上の1)2)はベビーシッター会社の半値かそれ以下の料金で
サービスを提供しています。
しかし、利用者によってはこれでもまだ料金が高すぎて
利用できない方がいらっしゃいます。
一方、サポートしてくださる方への謝礼を考えると
これ以上の引き下げは難しい状況でもあります。
1)や3)の活動については、
自主的な無償ボランタリー運営で、
1時間200円程度のマージンを受け取るものの、
電話代などの必要経費で使い切るため、財務的にはきつく、
人員的にもボランティア頼りで活動は不安定な状況です。
採用力が低く対応してくださる方も多くはないため、
依頼への対応が出来ないこともあり、
利用者に申し訳なく悔しい思いをすることもあります。
■ 持続的な活動に向けての課題
------------------------------
このような課題を克服するために、
1)事業の継続性をきちっと担保するための事務局人件費収入確保
2)対応率を上げるためにサポートしてくださる方を増やすこと
に対して、より積極的に取り組んでいかなくてはと思っています。
また、この事業の基盤は「安全性」です。
数は少ないもののお子さんの症状悪化時の随時対応や
症状の重い慢性疾患児などの対応や受入を行う場合には
苦慮することも少なくありません。
今後、より多くの医療者の応援をお願いしていく必要性を
感じています。
経費確保についてですが、私は利用者負担をこれ以上、
上げることは避けなければならないと考えています。
特に収入が低めの世帯にとって、就業し続けることは
生活のためにも必須な状況であり、現状の料金では高く
利用が難しい方も多いからです。
したがって、より低料金にすることを目指しはしても
値上げは考えられません。
そのためにも公費(=税金)の投入の必要性を強く感じています。
前述した緊急サポートネット事業においては、
既に「利用者負担+公費」でまかなう形となっており、
私たちは本年度県内で実施地域を広げるための交渉を
積極的に行ってきました。
また自主運営の活動地域においては、ハードルは高いのですが、
行政に対し継続的に情報の共有や財源確保のお願いしており、
都内一部地域では来年度自治体事業として公費投入し
運営を行うことが決まった場所も出てきました。
■ 病児保育を取り巻く厳しい行財政環境
---------------------------------------
しかし、このような活動をしてきた最中、
昨年、2008年12月末、
上述の緊急サポートネットワーク事業が
突然、廃止されました。
そして、その代替措置として、各市区町村が
この事業が持つ機能を必要と認め、
事業化や予算化を行うのであれば
国から交付金を出すことが通知されました。
しかし、緊急サポートネットワーク事業は、
都道府県の一部地域でしか行われていなかった地域も
まだ多くあります。
そのような中、各市が事業化をするために
予算を確保したいと考えたとしても、
予算の概算要求を終えた時期の通知で
21年度予算への反映は事実上難しく、
また、運営の受け皿準備も短期間では難しいため、
このままでは今まで作ってきたネットワークが崩壊し、
利用者が放り出されかねない状況になっています。
■ 私たちの決断
-----------------
現在、私たちはこの緊急時にネットワークを維持していくため
出来得る限りの懸命の努力をしています。
本来は、21年度に事業化・予算化がされ、
受け皿の体制整備もできることが望ましいのですが、
それが出来ない場合、
埼玉県内で緊急サポートネットの会員がいる各地域の行政に対し、
22年度の事業化の努力を約束してくださることを条件に
当会が1年に限り受け皿としてボランティアで活動する
というお話しをしています。
もちろん22年度事業化や予算化がされたとしても、
当会へ業務を依頼することは条件とはしていません。
これは人的・財政的資源に乏しい当会にとっては大きな決断ですが、
「ここでやらなくて何のための団体か!」と思って取り組んでいます。
■ 地域で支える病児病後児保育
--------------------------------
上述のように厚労省による緊急サポートネットは
廃止されましたが、病児保育や宿泊保育等を行うほか、
地域でこのようなサポートを担えるサポーターや団体を
育成する事業である「病児病後児等基盤整備事業」
をやることになりました。
また、市町村が病児病後児等の対応を
地域の助け合いネットワーク等で対応する場合には
一定の補助金を出し運営を補助する制度がプラスしてあります。
(これは昨年9月時点にも概略は出ていました)
埼玉県については、今までの経緯や運営団体が撤退を
決定していたこともあり、私達が立候補し、3月末に決まりました。
地域のネットワークを育成し、活かしながら、
全県70市町村の病児保育等の運営と推進を行っていきます。
今年5月になり、スタッフもそろい
ようやく活動を始められる感じになっています。
この事業は2年間限定で、70市町村と数が多いことを考えると
時間はとても短いです。
でも、一市、一町、一村各地域が病児保育などの機能を持ち、
子育てをしながら働かれているお母さんやお父さんなど
保護者の方が安心して暮らしていけるよう、
また、お子さん達が地域のサポーターに囲まれて
安全に育っていけるような足場を作っていきたいです。
一方、全国では10数件で本事業が実施さていない地域もあります。
(既に主要市町村がやっていて必要度が高くない地域も一部有り)
今後、このような地域で必要性が高い地域や
その地域の団体と連携し、
全国的に受け皿が整備されるようなことも
微力ながらやっていければと思います。
■ 子育てと仕事を両立できる社会を目指して!
------------------------------------------
最後になりますが、私たちのキャッチフレーズは
『きっと作る。子育てと仕事を両立できる地域と社会。』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
です。
決してあきらめず一歩でも進めていきます。
----------------------------------
◆ 寄稿者:賀川 祐二氏 プロフィール
----------------------------------
1966年北海道札幌市生まれ。
札幌北高、北海道大学農学部卒。
理系だがバブル期の文系就職流行りに乗じ
(株)リクルート社に入社。
2004年退社するまで、主に就職サイト・
雑誌の広報業務や営業などを行う。
その中で、母親達が子育てをしながら仕事を行うことの
ハードルの高さを実感。
自身も長男の保育園病欠が年間数十回に及び、
支援の必要性を痛感。自分が全く専門外の本事業を
やることになるとは夢にも思わなかったが、
数年後退社し、2004年より訪問型の病児保育を
首都圏で開始。
税金投入も含め利用者だけでなく
みんなで支える病児保育をモットーに現在に至る。
誰でも、安心して、使える料金で
「病児保育」を実現させるべく奮闘中。
=======================================================
★あなたにとっての「ゆめげんクリニック」とはどんなクリニックですか。
もし、私たちの理念や基本方針、プロジェクトのアイディアに
共感するものがありましたら、一緒に実現していきませんか?
→ http://jin-i.com/yumegen/partners
=======================================================
───────────────────────────────────
【2】 ゆめげんドア
───────────────────────────────────
今回の特別寄稿と関連のあるウェブサイトをご紹介します。
■ NPO法人 病児保育を作る会
http://ikudou.blogzine.jp/
■ 賀川祐二「もう子どもの発熱で会社は休まない
安心して預けられる病児保育実現へ」
『一新力 -自分をALL CLEARする勇気ありますか?』
NPO法人一新塾(編集)
第2章:塾生たちのオールクリア!
http://www.isshinjuku.com/03bosu/b_issryku_book.html
■ 母親の急病や体調不良時にも活躍!
墨田区の新事業を支える「病児保育を作る会」
東京村.com
http://www.t-yomiuri.co.jp/bin/db/profile.cgi?_v=1215064754&tpl=detail
■ 全国病児保育協議会
http://www.byoujihoiku.ne.jp/
───────────────────────────────────
◆ 編集後記
───────────────────────────────────
今年3月末から千葉県、南房総の館山市に暮らしています。
館山市内には、あるクリニックの中に病児病後保育施設があり、
子供が風邪をひいた場合など、病後1-2日間、お世話になっています。
市が補助していますので、経済的な負担も比較的少なく、
本当に助かっています。
しかし、全国的にはそのような社会基盤が
十分に整っているとは言えない、
だから、国や地方自治体、地域の団体と連携して
子育てを支援する仕組みを作り上げたい、というのが
今日、ご紹介した「NPO法人 病児保育を作る会」
の設立の背景にあります。
その設立趣旨にあるように、
病児・病後保育をビジネスではなく、
地域の協力や助け合いの中で
社会基盤として作り上げていく、
という志と行動は、
未来の日本にとって真に必要な
「構造改革」のひとつだと思います。
わたしたちはこれからも
賀川さんたちの会の活動を
応援していきたいと思います。
みなさんも「NPO法人 病児保育を作る会」
の活動に是非、ご参加、ご支援くださいね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ゆめげん関連リンク ◆
・ ゆめげん公式ホームページ:http://jin-i.com/yumegen
・ メファ・マネジメント :http://mefa.jp
◇ 購読解除はこちらから ◇
→ http://jin-i.com/yumegen/newsletters
◆「まぐまぐ」からも配信中 ◆
http://www.mag2.com/m/0000250101.html
(まぐまぐさん、メルマガの配信、ありがとうございます!)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ゆめげんクリニック・プロジェクト メールマガジン』
発行者:ゆめげんクリニック・プロジェクト事務局
※ご友人などへの転送はどうぞご自由にしてください。
ただし、無断改変は厳禁です。
※本メールマガジンの著作権は発行者に帰属します。
無断転載することを禁止します。
各種コンテンツに転載する場合は事前に発行者までご連絡下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(c) 2007-2009 Project for Yume-Gen Clinic All Rights Reserved. |
コメント
この記事へのコメントはまだありません。
バックナンバー 
- 08/31 臨時増刊 2009/8/31日号 『病児保育を作る会の活動を行って』
- 02/16 臨時増刊 2009/2/16日号
- 01/30 第17号
- 12/08 臨時増刊 2008/12/8日号
- 11/25 第16号
- 10/27 第15号
- 10/06 臨時増刊 2008/10/6日号
- 09/22 第14号
- 09/05 臨時増刊 2008/9/5日号
- 08/25 第13号
- 07/22 第12号
- 06/25 第11号 その2


コメントをどうぞ